テレメータリング推進協議会は、平成6年の創立以来、LPガス産業へのIT技術の導入促進、特に集中監視システムの普及と有効利用を中心課題として取り組んできました。

 LPガス業界では現在、全国およそ600万世帯でガスの異常使用やガス漏れの監視を行い消費者家庭の安全の確保と、ガス切れや配送合理化によるLP事業者の経営の効率化にも寄与しています。

 さて昨今、地球温暖化問題に起因するCO2削減や低炭素社会の実現など、環境問題への関心が高まる中で、特に欧米ではスマートメーターの導入によるエネルギーマネジメントシステム構築の動きが活発化し、電力業界では「スマートグリット」として具体的な動きが始まっています。

 日本でも今後は、低炭素社会の実現に向けた「エネルギーの見える化」、ガス燃焼器の運動状況監視による事故の防止、エネルギーや水道の使用量を計測することで高齢化社会の進展に伴う独居高齢者の孤独死の防止など、ライフラインに関連するこれらの課題に対してテレメータリングの普及と応用技術が解決の一助になると考えています。

 テレメータリングシステムを社会インフラとして普及させ利用促進するためには、業界の枠を超えて、ガス(LPガス、都市ガス)、水道、電力等のライフライン関連事業者が一丸となって活動することが必要です。

 ライフライン関連の事業者の方や関係メーカー各社が当協議会に多数ご参加くださるようお願い申し上げる次第です。


NPO法人 テレメータリング推進協議会
理事長 照井 恵光